「やませ」による霧の影響を懸念

 稼働して2年となる「国内最大のメガソーラー」の稼働状況は、どう推移しているのか。同サイトのO&M(運営・保守)を担っているユーラス テクニカル サービス(東京都港区)に聞いてみた。

 同社・ソーラー事業所の中村諭事業所長によると、「稼働して2年間の発電量は、当初の計画値よりも上振れしている」という。「昔に比べると東北にもよく台風が来るようになっており、実際に夏には雨の影響が受けているが、春が好調のため、年間を通してみると好調」という(図8)(図9)。

図8●「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」千歳平北サイト、パネルはサンパワー、PCSはTMEIC製
図8●「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」千歳平北サイト、パネルはサンパワー、PCSはTMEIC製
(出所:日経BP)
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図9●「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」千歳平北サイト、杭基礎を使い地なりにパネルを敷いた
図9●「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」千歳平北サイト、杭基礎を使い地なりにパネルを敷いた
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 低温による発電量の増加については、「気温が1度下がると、結晶シリコン系の太陽光パネルの発電量は約0.4%増加すると言われおり、実際にそうした効果は確認できる。北海道や東北は九州など南の地域に比べると日照量が少ないが、こうした効果で、通年で見ると発電量を確保できる」(中村事業所長)。

 「東北地方の太平洋側では、春から夏に山背(やませ)と呼ばれる冷たい風が吹く。六ヶ所村でも5年周期で起きて冷害を引き起こすと言われている。幸い、稼働してから2年間は起きてないが、やませは霧も引き起こすため、もし発生した場合の発電への影響を危惧している」(中村事業所長)という。