国定公園内の自社所有地への建設を断念

 再生可能エネルギーでは、壱岐市芦辺町との第3セクター方式で、「壱岐芦辺風力発電所」(750kW機・2基)を2000年3月、島内に稼働した実績がある(図2)。

図2●第3セクター方式で建設した「壱岐芦辺風力発電所」
図2●第3セクター方式で建設した「壱岐芦辺風力発電所」
(出所:日経BP)
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 風力発電の経験もあったことから、2012年7月に固定価格買取制度(FIT)の施行を機に島内での太陽光発電事業の開発にも乗り出した。本社ビルの屋上に50kW、イオンに貸しているビル屋上に250kW、自社所有地に490kWの太陽光発電設備の設置を進めると同時に、1ⅯW以上のメガソーラー開発を目指した。「当初、メガソーラーも自社所有地での建設を検討したが、壱岐対馬国定公園内に立地し、開発許可を得るのが難しく断念した」(なかはら・取締役の丸米真司工務部部長)という経緯もある。

 結局、「壱岐ソーラーパーク」の事業用地は、採石場の跡地を購入した。丘陵に囲まれたくぼ地になっているのは、石を切り出した跡だからだ。起伏の多く残る岩石質の土地だったため、発破を数十回もかけて造成し、平坦部を造った。

 EPC(設計・調達・施工)サービスのうち、土木造成は、なかはらグループ、電気設備は九電工が担当した。太陽光パネルは、韓国のハンファQセルズ製(290W/枚)を7200枚設置した。パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(500kW機×4台)を導入。架台は、リヒテンシュタインのヒルティ(HILTI)製を採用した。