「西大寺会陽」の祝主を務める

 旭電業は、2018年9月期の売上高が129億円となった。そのうち太陽光関連事業が約4割を占めている。固定価格買取制度(FIT)開始前の2010年9月期の売上高42億円から、わずか8年で3倍に成長した。

 FITを機に積極的に太陽光事業に乗り出したことが業績拡大に大きく寄与している。それを可能にしたのは、社内に17人もの電気主任技術者を擁すなど、電気設備に関する高い技術力と豊富な人材が背景にある。

 同社は、三大奇祭の1つで、別名「はだか祭り」と呼ばれる「西大寺会陽」の祝主を務めるなど、地域に根付いた地場企業として知られる。地域の資源である再生可能エネルギーの運営を、地域の企業が担っていくことで、地域経済が活性化するという、再エネ産業が目指すべきあり方を具現化している。

●施設の概要
発電所名パシフィコ・エナジー久米南メガソーラー発電所
所在地岡山県久米郡久米南町上弓削
面積約118ha
発電出力太陽光パネル容量(直流)32.256MW、連系容量(交流)26.46MW
開発企業パシフィコ・エナジー
事業主体パシフィコ・エナジー久米南合同会社(米ジェマソン・グループ、米ゼネラル・エレクトリックグループによる出資)
EPC(設計・調達・施工)東洋エンジニアリング
土木工事青木あすなろ建設
電気工事旭電業
太陽光パネルインリー・グリーンエナジー製(300W/枚)・10万7520枚
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(630kW機)・42台
受変電設備TMEIC
接続箱ABB製
架台ヒルティ製
O&M(運営・保守)旭電業
着工2014年6月
商業運転開始2016年3月
●設備の概要
発電所名パシフィコ・エナジー美作武蔵メガソーラー発電所
住所岡山県美作市粟野777‐1
開発会社パシフィコ・エナジー
発電事業者パシフィコ・エナジー美作武蔵合同会社(米バージニア・ソーラー・グループ、米GEエナジー・フィナンシャル・サービスが出資)
設置面積約122ha
出力太陽光パネル設置容量・出力42MW、連系出力30.2MW
年間予想発電量4500万kWh
EPC(設計・調達・施工)サービス東洋エンジニアリング
土木工事青木あすなろ建設
電気工事山九プラントテクノ
太陽光パネルインリー・グリーンエナジー製(72セル・315W/枚、13万3340枚)
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(630kW機、48台)
受変電設備TMEIC
接続箱ワイドミュラー製
架台RBIソーラー製

O&M(運用・保守)

旭電業
着工月2014年12月
売電開始月2016年7月