冬季が最も発電量が多い

 十勝地方は、北海道のなかでは、比較的冬の降雪が少ない地域となっている。

 浦幌第一発電所では、冬季の発電量が年間で最も多い(図5)。月毎に見ると、年間を通して総じて予想よりも発電量が多い中で、冬季はさらに上乗せされているような状況という。十勝の雪は例年、4月ころに溶けはじめ、そのころにこのメガソーラーの発電量がピークを迎える。

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図5●冬季の発電量が多い
図5●冬季の発電量が多い
上は浦幌、下は千葉県で運営しているメガソーラーの月別の発電量の推移(出所:エンバイオ・ホールディングス)
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 この理由として、冬季は晴天が多いことに加えて、空気が澄んでいるために、ほかの季節に比べて太陽光パネルへの入射量がさらに多くなるためではないかと推察している(図6)。

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図6●冬季は晴天が多い上、空気が澄んでいる
図6●冬季は晴天が多い上、空気が澄んでいる
(出所:上はエンバイオ・ホールディングス、下は日経BP)
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 エンバイオにとって、他の地域で運営しているサイトの発電量が減る冬季に、発電量が上乗せされるという発電特性は、「太陽光発電事業全体で発電量が平準化され、売電収入の安定化につながり、助かっている」という。

 積雪対策としては、太陽光パネル最低部と地面からの設置高は1.5m、設置角は40度に設計した(図7)。このバランスが奏功し、太陽光パネルから地面に滑り落ちて溜まった雪が山になり、パネル低部に繋がってしまったことは一度もないとしている。

図7●太陽光パネル最低部と地面からの設置高は1.5m、設置角は40度
図7●太陽光パネル最低部と地面からの設置高は1.5m、設置角は40度
(出所:日経BP)
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