敷地内の低圧に送電

 PCSは、出力100kW機を3台、設置し、倉庫棟に近くに設置した低圧用の降圧変圧器に送電している(図7)。

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図7●PCSは出力100kWを3台、工場内の変圧・配電設備に送電
図7●PCSは出力100kWを3台、工場内の変圧・配電設備に送電
地上にコンクリート基礎を追加し、TMEIC製の出力100kW機を設置(上)。遠隔監視用の機器の筐体も見える。その上に、敷地内の送電系統の変圧・配電設備(下)がある(出所:日経BP)
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 五霞工場では、特別高圧送電線から受電し、敷地内でまず高圧に降圧した後、敷地内の複数の場所で、さらに低圧に降圧し、拠点内の設備に合わせて使い分けている。太陽光の発電電力は、低圧に変えるための降圧変圧器に送電している。

 構内系統の低圧配電線は、倉庫棟や製造棟、「わくわく棟」と呼ぶ棟など、さまざまな建物で使われている。

 わくわく棟とは、多品種少量品を取り扱う棟を指す。新たに開発された製品をはじめ、将来、大量生産品に育つことを期待して、このように呼称しているという。

 五霞工場は、日曜日は稼働していない。このため、日曜の日中の電力消費量は、平日の日中に比べて、少なくなる。ただ、倉庫などの冷凍冷蔵庫の負荷だけで、最大出力時の太陽光発電電力を吸収できるという。

 工場ラインへの原料の納入や、製品出荷、見学など、工場への出入りや敷地内の移動も多いが、施工時の調整などはそれほど難しくなかったという(図8)。

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図8●施工時の様子
図8●施工時の様子
順調に進み、11月末の積雪による中断も大きく影響しなかった(出所:キユーピー、三菱化学エンジニアリング)
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