積雪の影響が大きい山あいの発電所

 米原市のメガソーラーは(図8)、太陽光パネルを増設した。第1期の約1.846MW、第2期の約394kWに加えて、第3期の約215kWが増えている。増設後の太陽光パネル出力は約2.455MWとなっている。PCS出力は1.995MWで変わらない。

図8●出力約2.45MWの「昭建柏原ソーラー発電所」
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図8●出力約2.45MWの「昭建柏原ソーラー発電所」
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図8●出力約2.45MWの「昭建柏原ソーラー発電所」
滋賀県米原市に立地(出所:昭建)

 一方で、湖南市のメガソーラーとは逆に、日射強度が2017年以降、わずかながらも下がる傾向で推移している(図9)。この要因として、年による積雪の状況の違いが影響していると分析している。米原市のメガソーラーは、山あいに立地している。

図9●米原市の発電所における月ごとの日射強度(上)と発電量(下)
図9●米原市の発電所における月ごとの日射強度(上)と発電量(下)
(出所:昭建)
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 米原市のメガソーラーは、湖南市の発電所と異なり、積雪地帯にある。発電設備も、積雪対策を講じた。

 パネルの設置角は、湖南市のメガソーラーの10度に対して、米原市では15度と大きくした。パネル低部の設置高は60cmから80cmに広げた。架台はアルミ製から鉄製に変えた。パネルは80セルの322W/枚品から、通常の60セルの245W/枚に変えた。いずれも積雪や積雪時に想定される垂直荷重に対応するためという。

 稼働した初年度となる2014~15年にかけての冬季は、積雪の回数や量が比較的少なく、発電量は想定以上に好調に立ち上がった。しかし、その後、2017~18年の冬季には、福井県など日本海側で大雪が相次いだ。この際、米原市のメガソーラーにも大量の雪が積もるなど、積雪の回数も量も増えた。

 こうした積雪の状況によって、好天の日時が減り、日射強度に影響しているという。発電量については、増設の効果でわずかながらも増えている傾向にある。

●発電所の概要
発電所名昭建石部ソーラー発電所
所在地滋賀県湖南市石部北2丁目2104番地
(昭建の石部アスコン工場の敷地内)
敷地面積約1万7240m2
発電事業者昭建(滋賀県大津市)
太陽光パネル出力1.8118MW
パワーコンディショナー(PCS)出力1.890MW
年間予想発電量約170万kWh
EPC(設計・調達・施工)サービスきんでん
アスファルト舗装近江道路土木(滋賀県甲賀市)
O&M(運用・保守)サービスきんでん
太陽光パネル京セラ製
(80セル・322W/枚、5627枚)
PCS東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
(出力630kW・直流入力1000V対応機、3台)
架台京セラソーラーコーポレーション製
売電開始2013年2月26日
固定価格買取制度(FIT)上の売電単価40円/kWh(税抜き)
売電先関西電力、エネット(NTTファシリティーズ経由)
●発電所の概要
発電所名昭建柏原ソーラー発電所
所在地滋賀県米原市須川字砂走52番5ほか
敷地面積約2万9928m2
発電事業者昭建
太陽光パネル出力     2455.56MW
(第1期:1846.32MW、第2期:393.96kW、第3期:215.28kW)
PCS出力1.995MW
年間予想発電量約270万kWh
EPCサービスきんでん
アスファルト舗装近江道路土木
O&Mサービスきんでん
太陽光パネル京セラ製
(60セル・245W/枚、9144枚:第1期 7536枚、第2期 1608枚、260W/枚:第3期 828枚)
PCSTMEIC製
(出力665kW・直流入力1000V対応機、3台)
架台京セラソーラーコーポレーション製
売電開始2014年4月28日
FIT上の売電単価36円/kWh(税抜き)
売電先関西電力、エネット(NTTファシリティーズ経由)