排水対策と雑草抑制を兼ねたクローバーと芝

 排水や土砂の流出への対策では、かつて水害に遭った地域のため、周辺地域からの関心が特に高かったこともあり、慎重に計画した(図8)。土がむき出しとなる施工期間中も、台風や大雨に数回、見舞われたが、現場管理や養生を十分に施し、問題は生じなかったとしている。こうした際の雨水の流れ方も、排水対策に生かした。

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図8●排水や土砂の流出への対策
図8●排水や土砂の流出への対策
水害の経験がある地域のため、周辺地域からの関心が特に高かった(出所:日経BP)
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 雑草対策を兼ねた排水対策もある。ほぼ全面を植物で覆っていることである。クローバーと、2種類の芝を植栽した(図9)。根付く場所と根付かない場所がはっきりしているメガソーラーが多い中、ほぼ全面に均一に根付いている。

図9●クローバーと2種類の芝がほぼ全面を覆う
図9●クローバーと2種類の芝がほぼ全面を覆う
雑草対策を兼ねた排水対策(出所:日経BP)
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 この理由として、土質と植えた種子の相性が良かったこと、選んだ種子を蒔くのに最適な時期に作業できたこと、種を散布した時期の天候が育成に適切だったことなどを挙げている。施工を、地元の佐藤組に委託したことも功を奏したという。

 ちなみに、協和エクシオでは、防草シートは基本的に採用していない。主に、雨水の流出の懸念からだという。防草シートは樹脂製のため、雨が浸み込みにくい。雨水が浸み込むとことを強調して販売されている防草シートもあるものの、特に傾斜地の場合、その効果はあまり期待できないと分析している。また、夏の高温時には、地表の温度が過剰に上がる懸念もある。

 今後、施工を予定している太陽光発電所では、新たな植物の導入も試みる。