年に1回測量調査

 実際の土木設計に際しては、地震に対する「すべり安定性」の確保が重要になった。施工する法面は元々、空港を建設する際にこうした側面を十分に配慮され、一定間間隔で階段状に施工されていた。また、雨天時の排水施設も設置されていた。

 メガソーラーの建設に際しては、こうした既存の法面設計を生かした形でアレイ(パネルの設置単位)を配置した。縦4段・横8列の32枚のアレイを基本単位とし、これを前後2本、左右3本の合計6本の杭基礎で支える構造にした(図8)。

図8●元々の法面構造を生かした
図8●元々の法面構造を生かした
(出所:日経BP)
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 杭基礎の深さは、事前のボーリング調査などによって地耐力などを調べ、地中約2mまで打ち込むことにした。中規模地震を示す「地震動レベル1(L1)」でも、斜面や構造物が崩壊しないことを基準に耐震強度を設計したという。杭基礎の種類に関しては、建設時の濁水を抑制することも加味して、スクリュータイプは採用しなかったという。

 法面の地滑り対策に関しては、複数の基準点を決めて、竣工後も年に1回、地盤レベルなどの測量調査を行う予定だ。これにより、地盤の沈下などが起きていないかなどを確認する。こうした測量データは県に報告することになっているという。