PR

パネル112枚を3本の柱で支える

 今回のPVカーポートの導入は、オリックスが販売および全体のアレンジメントを担った。パネルを支える架台(カーポートの構造体)は、ドイツ・シュレッター(Schletter)製をベースに豊通ファシリティーズ(名古屋市)が日本の建築基準法に適合するように設計変更した。

 施工は、日本コムシスが担当し、太陽光パネルは東芝製(260W/枚)、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 駐車場の屋根となるアレイ(パネルの設置単位)は、パネル・縦置き14列・4段の56枚(約14.56kW)で構成し、この下に6台を駐車できる。自動車1台分のスペース当たりのパネル容量は、約2.4kWになる。

 この基本アレイを3本の支柱を挟んで両側に配置し、これが1つの設置ユニットになる。基本アレイ2つ(112枚・29.12kW)と、それを取り付ける架台をわずか3本の柱と杭基礎で支えることになる(図2)。

図2●パネル・縦置き14列・4段の56枚のアレイで6台分の屋根になる
図2●パネル・縦置き14列・4段の56枚のアレイで6台分の屋根になる
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 アレイは、「東西向き」設置で、支柱を挟んで開口側に向かって10度の傾斜角で高くなっている。パネルを一般的な「南向き」でなく、「東西向き」を採用したのは、元々の駐車場レイアウトが、クルマを南北に横列駐車する配置だったためだ。 

 接続箱からの配線は、すべて地中配管にし、アウトレットのバックヤードに設置したPCSにつながっている(図3)。PCSで交流に変換後、昇圧して、高圧6.6kVの構内系統に連系している。総工費は約3億6000万円で、そのうち1億円を経済産業省の補助金で賄った。

図3●パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
図3●パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 美観に配慮して、太陽光パネルの裏面を屋根材で覆ったため、配線や接続端子がまったく見えないこともあり、外観上、「太陽光発電設備」と気づきにくくなっている(図4)。このため、同社では、フードコートの向かいにあるインフォメーションセンター内で、「PVカーポート」を上から俯瞰した写真や、発電電力量、CO2削減量などをディスプレーに表示することで、PVカーポートの存在をアピールしている。

図4●太陽光パネルの裏面を屋根材で覆った
図4●太陽光パネルの裏面を屋根材で覆った
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]