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杭基礎と支柱の数を減らす

 三菱地所・サイモンにとって、「酒々井プレミアム・アウトレット」のPVカーポートは、「あみプレミアム・アウトレット」に続き、2例目だったことから、「あみ」での運用経験を生かして、設計を大きく変更し、ドライバーにとってより使いやすくした。

 1つの設置ユニットに装着するアレイは、「あみ」と「酒々井」ともパネル112枚(約29kW)で、これを3カ所の基礎で支える構造は、共通している。ただ、「あみ」の場合、もともとの駐車場レイアウトが、クルマを東西に横列駐車する配置だったため、パネル112枚を1つの大きなアレイとして南向き設置した(図5)。

図5●「あみ」ではパネル112枚のアレイを南向き設置
図5●「あみ」ではパネル112枚のアレイを南向き設置
(出所:日経BP)
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 加えて、最大の変更点は、支柱と杭基礎の数だ。「あみ」では、1つの基礎に2本のスクリュー杭を深さ約4mまで埋め込み、地上部分はコンクリートを型枠に流し込んで固め、これに開口部に向かって斜めの柱2本、垂直の柱2本の合計4本の角材を固定した(図6)。

図6●「あみ」では、斜めの柱2本、垂直の柱2本の角材を1つの基礎に固定
図6●「あみ」では、斜めの柱2本、垂直の柱2本の角材を1つの基礎に固定
(出所:日経BP)
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 これに対して、「酒々井」では、1つの基礎に1つの大きな杭を深さ約5mまで打ち込み 一辺が34cmもの太い1本の支柱を立てて、その地上約2.5m部分から、片側の梁について8本、両側の梁を合わせると16本ものボルトで固定している(図7)。

図7●「酒々井」では一辺34cmの太い支柱を立てた
図7●「酒々井」では一辺34cmの太い支柱を立てた
(出所:日経BP)
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 実は、「あみプレミアム・アウトレット」のPVカーポートでは、完成後の運用のなかで、ミニバンなどの大型車の後方ドアを開けた場合、傾斜した柱とその下のコンクリート基礎ブロックに、ドアが接触する場合があることがわかった。そのため、斜めの支柱に「反対側のドアより降りてください→ブロックあり」と書いたシールを張り、注意を喚起した。