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落雷による損傷から、対策を追加

 落雷による被害もあった。稼働して初めての夏となる2013年8月に、敷地近くに雷が落ちた影響で、高圧受電設備とPCS、計測監視システムなど、複数の機器が損傷した。

 落雷の被害には、設備に直接、雷が落ちる「直撃雷」と、周辺に落ちた雷の影響を受ける「誘導雷」がある。高い施設のない地上設置型メガソーラーの場合、誘導雷に被災することが多い。このため、落雷による損傷が比較的起きやすい機器には、一定の対策を施していた。

 しかし、飯塚市の発電所の近くでは、その想定以上の電圧で落雷した。このため、送電線や通信線、接地用ケーブルなどを伝わって、設計の想定値を超えた高い電圧が複数の設備にかかり、損傷した。その結果、機器の修理や交換が完了するまでの約2カ月間、売電できなかったという。

 ただし、被害の大きさを考えると、約2カ月での復旧は、売電ロスを最小に抑えることができたと考えている。PCSなど、短納期の対応が難しい機器についても、メーカーの配慮で復旧までの期間を短縮できたという。

 極東開発工業では、所有するすべての資産を企業財産総合保険の対象としており、こうした修理や交換の費用は、保険で対応した。

 落雷による発電設備の損傷の後、雷対策の専門企業で、コンサルティングや避雷器(SPD)の販売などを手掛ける音羽電機工業(兵庫県尼崎市)に被害状況の検証を依頼し、雷対策を強化した。

 具体的には、避雷導線や避雷器などを増設した(図5)。避雷器は、一定以上の電圧がかかると短絡することで、発電設備の損傷を防ぐ。

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図5●避雷器などを追加
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図5●避雷器などを追加
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図5●避雷器などを追加
(出所:極東開発工業)

 八戸市のメガソーラーにも、同じ対策を追加した。