蓄電池コストの3分の2を補助金で賄う

 今回の蓄電池併設型メガソーラー全体の施工工事費は総額で約12億円。そのうち蓄電池システムに約4億円を費やした。通常、固定価格買取制度(FIT)の下であっても、蓄電池を併設すると事業性が確保できなかった。

 今回は、蓄電池システムの導入費に関しては、経済産業省系の環境共創イニシアチブ(SII)の補助金を活用し、3分の2に当たる補助金を受けた。短周期変動対策向けのメガソーラー併設型蓄電池の導入で、同補助金を活用して稼働した初の例としている。

 補助金制度を利用できたことで、「IRR(内部収益率)は、今後のメインテナンスコストにもよるが、7%程度は確保できそうだ」(景山常務)と言う。

 今後の運用コストとして、課題になる蓄電池の劣化に関しては、20年後に70~80%程度と見込んでいるという。

 また、台風や塩害対策にも取り組んだ。徳之島は、台風の通り道に当たることに加え、勢力の強い台風が来襲することが多い。風力が60m/秒に達することもあるという。「コストはかかったが、アルミニウム材よりも腐食に強く強度にも優れるZAM(溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金めっき鋼板)を採用した」(景山常務)という(図11)。

図11●架台には、耐食性に優れためっき鋼板「ZAM」を採用
図11●架台には、耐食性に優れためっき鋼板「ZAM」を採用
(出所:日経BP)
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