優良なEPC事業者を選別
「京都第一倉庫 太陽光発電所」は、順調に発電量を伸ばしている。2013年度の売電額は約495万円、2014年度は約480万円、2015年度は476万円となり、想定売電額の105~110%で推移している。大倉では、京都での実績も踏まえつつ、効率的な施工方法や事業運営にも取り組み、50kW未満の低圧案件を中心に提案し、倉庫の屋根上や未利用地などでの太陽光発電の建設を支援している。
「当初の買取価格ではIRR(内部利益率)は2ケタを超えた。買取価格が20円台/kWhに下がってきたものの、それでもケースによっては工夫次第でIRRは7~8%を確保できる。今後も、不動産活用の有望な手段の1つとしてオーナーなどに勧めていきたい」と、大倉の吉田マネージャーは言う。
吉田マネージャーは、買取価格が下がっても、安全管理では手は抜かないという。複数のEPC事業者に依頼する中で、安全設計や施工の品質管理について、評価できるようになってきたという。「施工中にケーブルが発火するなど、施工業者の品質管理には差がある。優良なEPC事業者との連携を深めるとともに、割安な保険商品を探すなど、コストとリスクの管理ノウハウが徐々に蓄積されてきた」(吉田マネージャー)という。
発電所名 | 京都第一倉庫 太陽光発電所 |
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住所 | 京都府久世郡久御山町野村東411-1(倉庫屋根上) |
発電事業者 | 大倉 |
建物所有者 | 大倉 |
出力 | 太陽光パネル容量110kW、パワーコンディショナー(PCS)出力100kW |
EPC(設計・調達・施工)サービス | 日光エナジー開発 |
太陽光パネル | LGエレクトロニクス製(260W/枚)・420枚 |
パワーコンディショナー(PCS) | 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製 |
昇圧器 | 河村電器 |
架台 | 大津鉄工(OT-Pロック、OTフリーレール架台システム) |
竣工日 | 2013年3月 |