自家発電機で1週間自立運転

 木更津送信所の建物には、6.6kVの受電設備と出力100kWの送信機のほか、350kVAの非常用自家発電設備がある。災害時の情報入手手段として重要な役割を担うAMラジオは、商用系統が停電しても、電波を送り続けられるように万全を期している。

 東京電力からの受電は、2系統と接続しており、1系統が停電しても切り替えて受電できる。それでも受電できない場合、自家発電機が自動で起動する。燃料は、1週間、放送できるだけの量(A重油1万1000リットル)を備蓄している(図9)(図10)。

図9●2系統の高圧線から受電できるようになっている
図9●2系統の高圧線から受電できるようになっている
(出所:日経BP)
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図10●350kVAの非常用自家発電設備
図10●350kVAの非常用自家発電設備
(出所:日経BP)
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 実際に、かつて大雪によって、受電する両系統とも停電し、自家発電機が起動して、電波を送ったこともあったという。

 敷地内に設置したメガソーラーは、今のところFITを利用して、全量を売電しているが、将来的には、非常用電源の1つとして活用することも検討している。「FITの買取期間が終わる20年後にどんな仕組みになっているか、また、蓄電池の価格が今後、どの程度下がっていくのか、など動向を注視していく」(田中総務局長)。