織物タイプからは草が突き出る

図11●刀状葉のとがった先端がシート下から突き出ている(出所:日経BP)
図11●刀状葉のとがった先端がシート下から突き出ている(出所:日経BP)
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図12●シートの破れた穴から草がはみ出ている(出所:日経BP)
図12●シートの破れた穴から草がはみ出ている(出所:日経BP)
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図13●シートとシートの継ぎ目から草がはみ出ている(出所:日経BP)
図13●シートとシートの継ぎ目から草がはみ出ている(出所:日経BP)
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 (4)の「ポリエステル製の高密度織物」は、コストがほかのシートの3分の1と最も安価で、耐用年数は10年以上としている。不織布でなく、今回、敷設した5種類のなかでは唯一の織物になっている。そのためか、刀状葉のとがった先端がシートの下から突き出ている部分があった(図11)。ただ、施工事業者は、「葉先が多少、突き出ても、防草効果を大きく損なうものではない」との考え方をとっているという。また、シートとシートの継ぎ目や、破れた穴から草がはみ出ている箇所が所々に見られた(図12、図13)。

 こうした草のはみ出しは、シート素材自体の問題というよりも、施工不良による可能性が高いという。シートとシートの継ぎ目は、通常、重ね部を1m近く確保することで、雑草がはみ出すことを防ぐが、今回、重ね部が小さかったと思われる。

 (5)の「ポリエステル製の長繊維不織布」は、施工面でテープを効果的に使っているのが特徴だ。固定ピンの上だけでなく、シートとシートの重ね部、杭との隙間にもテープを張ることで、草のはみ出しがほとんど見られなかった(図14、図15)。

図14●シートとシートの継ぎ目にも粘着テープを張った(出所:日経BP)
図14●シートとシートの継ぎ目にも粘着テープを張った(出所:日経BP)
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図15●杭との隙間も粘着テープでふさいでいる(出所:日経BP)
図15●杭との隙間も粘着テープでふさいでいる(出所:日経BP)
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 このようにいくつか課題が見られたものの、いずれの施工事業者も、「立地環境によって防草シートの最適な設置方法などが異なるため、敷設後、1年間は草の様子を観察して改修し、その後、3年間は防草機能を保証する」という考え方をとっているという。

 福島発電では、今後、長期的な防草シートの機能や耐久性を検証し、ほかの発電事業の参考になるよう、結果を公開していく方針だ。