面積効率は通常の2倍

 国内のメガソーラーでは、一般的に「太陽光パネルを1MW設置するには、2ha近い面積が必要」と言われている。例えば、「亘理太陽光発電所」と同様、津波被災地に稼働した「南相馬真野右田海老太陽光発電所」は、約100haの敷地に約60MWのパネルを設置した。

 これに対し、「亘理太陽光発電所」の場合、約75haの敷地に約80MWものパネルを設置している。太陽光パネル1MW当たりの敷地面積は1haを下回っており、パネル設置容量の面積効率は、通常の約2倍になっている。

 これを実現したのは、太陽光パネルのアレイ(パネルの設置単位)の構成と設置角度、そして、アレイとアレイの離隔距離の工夫にある。

 同発電所では、パネルを横向きに置き、「12列8段」(横12枚、縦8枚)の大面積アレイを基本とし、アレイ前方の最低部と地面からの設置高1.3m、地面との設置角10度で杭基礎に取り付けた。そして、アレイ前後の離隔距離を約1.4mまで詰めた(図5)。

図5●アレイ前後の離隔距離を約1.4mまで詰めた
図5●アレイ前後の離隔距離を約1.4mまで詰めた
(出所:日経BP)
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 一般的に、国内のメガソーラーで一般的な太陽光パネルの配置設計では、パネルを横置き4段(縦4枚)のアレイ構成で、アレイ前方・最低部の設置高を1~1.5mとし、設置角10~20度で傾けるパターンが多い。そして、アレイ間隔を2~3m程度、空けている。