県民債を発行し4億円調達

 同発電所の施設名に「住民参加型」と付けたのは、淡路島内に住む個人資金を活用して建設したからだ。その仕組みはこうだ。

 まず、兵庫県が市場公募型県民債である「あわじ環境未来島債」を4億円発行し、淡路島内の住民に販売して、資金調達した。県はこの資金を同県民債の発行利率と同率で、発電事業者である淡路くにうみ協会に貸し付けた。

 同協会は、この資金を基にメガソーラーを建設し、固定価格買取制度(FIT)に基づいて、発電電力を関西電力に売電する。得られた収入で発電所を運営するとともに、県に貸付金を返済する。県は、同協会から返済された資金を、あわじ環境未来島債の元本・利息として県債を購入した住民に支払う、という仕組みだ(図2)。

図2●あわじ環境未来島債のスキーム(出所:兵庫県)
図2●あわじ環境未来島債のスキーム(出所:兵庫県)
[画像のクリックで拡大表示]

 元本償還と利息の支払い後に淡路くにうみ協会に残った最終利益は、同協会の設立趣旨に基づき、淡路島の地域活性化のために活用することになる。

 あわじ環境未来島債の表面利率は0.33%で5年償還。販売単位は一口5万円以上、5万円単位で、200万円を購入限度とした。購入者特典として、充電式電池「エネループ」付き急速充電器セット(1~2口約1500円相当、3口以上約2500円相当)を贈呈した。