約50人のシルバー人材が除草に従事

 シルバー人材センターは、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」に定められた公益法人。高齢者の自主的な団体で、地域ごとに1カ所設置されている。臨時的、短期的、または軽易な業務に関し、請負・委任の形式で高齢者を活用する(図6)。雇用形態ではないので、会員は分配金という形で報酬を受けとる。

図6●シルバー人材センターの仕組み(出所:全国シルバー人材センター事業協会)
図6●シルバー人材センターの仕組み(出所:全国シルバー人材センター事業協会)
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 淡路市シルバー人材センターには現在、約500人の高齢者が会員となっており、事務や清掃、農作業や厨房での作業など、多様な仕事で地域社会を担っている。植木の剪定を含めた除草作業を担っている会員は、約50人という。地区ごとに10人前後で1チームを編成しており、除草の依頼があった場合、最寄りのチームが作業に当たっている。

 淡路市シルバー人材センターの大植照弘事務局長は、「除草作業は、従来、公園や道路わきなどの依頼が中心だったが、淡路島内にメガソーラーが急増しているなか、太陽光発電所内の草を刈ってほしいとの依頼も増えている」と言う。

 草刈機による除草のほか、除草剤の散布や、完成直後のメガソーラーの場合、今後の除草作業の妨げにならないように小石を拾って欲しいとの依頼もあったという。

 シルバー人材センターの仕組み上、高齢者と雇用契約を結ぶわけではないので、最低賃金には縛られない。ただ、淡路島シルバー人材センターでは、最低賃金の水準に少し上乗せした1人1時間800~1000円を分配金とし、事務経費として数%上乗せする。除草作業の場合、草刈機の燃料費と整備費として1時間1台当たり300円を加算した金額を除草作業の発注者に請求しているという。