高齢者に優しいメガソーラー

 ただ、同センターでは、メガソーラー事業者からの除草依頼のすべてを請け負っているわけではないという。「草刈機による除草の仕事は、シルバー人材センターが担っている作業の中では、かなり重労働の部類になる。草刈機を支える体力が必要なうえ、パネルの下など中腰になることも多い。そのため、傾斜面など作業環境の悪いメガソーラーサイトの場合、高齢者の負担に配慮して断っている」と、大植事務局長は打ち明ける。

 加えて、「公園や道路の除草に比べ、すぐ近くに太陽光パネルやケーブルがあるため、作業中に設備を損傷させるリスクの高いことも懸念材料」(大植事務局長)だ。刈った後の見栄えを重視して、草の根元から刈るほど、回転刃で小石が飛ぶ恐れが高いので悩ましいという。頻繁に除草しているサイトほど、作業者の負担も少なく、地面が見えるため、事故のリスクも減るので好ましいという。

 その点、「住民参加型 くにうみ太陽光発電所」は、年に4回も除草しているうえ、パネル下にはシロツメクサを植えて防草効果を上げているため、シルバー人材にとっても、比較的、作業しやすいサイトといえる(図7)。実は、同発電所では、当初、1回に4~5人の作業で依頼していたが、今年から1回9人程度に増員して、高齢者でも1日で無理なく全面を刈り終えるようにしたという。

図7●シルバー人材によりきれいに除草(出所:日経BP)
図7●シルバー人材によりきれいに除草(出所:日経BP)
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