112枚のパネルを3つの基礎で支える
最大の“屋根兼アレイ”は、約15m×12mもの長方形で、南向き10度に傾けて設置されている。結晶シリコン型パネル(260W/枚・60セル)112枚(縦置き14列×8段)からなり、これだけで合計出力約29kWになる。これをわずか3つの基礎で支えている。
アレイの下には片側に6台、これが両面(2列)で12台分の駐車スペースがある(図2)。パネル容量は、車1台当たり約2.4kWになる計算だ。
アレイには、片面タイプもあり、これは1つの屋根の下に6台また9台を片面(1列)だけに駐車する。アレイの長方形は、6台の場合で約15m×6m、9台の場合で約23m×6mになる。パネル設置枚数は、それぞれ56枚(縦置き14列×4段・約14.5kW)、96枚(縦置き24列×4段・約25kW)になる(図3)。
車1台当たりのパネル容量は両面タイプと同じ約2.4kWになる。ただ、基礎の数は、両面12台タイプと片面6台タイプは3つ、片面9台タイプは5つになる。両面12台タイプの施工効率が最も高いことになる。
そのため、「あみプレミアム・アウトレット PVカーポート」では、両面12台タイプを基本とし、駐車場の端や、駐車列間に歩道があり、両面タイプを設置できない場合に片面の2タイプを採用した。
7月初旬に取材で訪れた日は、照り付けるような晴天。日影になる「屋根付き」に好んで駐車する来店客が多く、PVカーポートには、他の野外駐車場より多くのクルマが止っていた。