全量自家消費し、CO2を削減

 「あみプレミアム・アウトレット」を運営する三菱地所・サイモン(東京都千代田区)は、「あみ」を含め、日本国内9カ所でアウトレットモールを運営している。

 同社は、環境経営に力を入れている。各アウトレットモールで照明と空調の効率的な運用に取り組んでいるほか、グリーン電力証書を購入し、4カ所のアウトレットモールの使用電力の一部、合計800万kWh分を再生可能エネルギーに切り替えている。

 「あみプレミアム・アウトレット」に「PVカーポート」を導入したのも、こうした環境経営の一環だった。駐車場に注ぐ太陽光で発電した電気は、固定価格買取制度(FIT)を使って売電せず、全量をアウトレットモール内で自家消費している。

 年間の発電量は115万kWhを見込んでおり、これは58万1325kgのCO2削減効果になる。施設共用部の年間電気使用量の約80%に相当するという。

 温暖化対策に加え、遮熱効果や雨避けとしての機能も期待でき、クルマでの来店客にとって快適性が向上する利点も大きい。

図4●パネルの裏側を建材でカバーし、配線を隠した(出所:日経BP)
図4●パネルの裏側を建材でカバーし、配線を隠した(出所:日経BP)
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図5●インフォメーションセンターに発電量を掲示した(出所:日経BP)
図5●インフォメーションセンターに発電量を掲示した(出所:日経BP)
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 三菱地所・サイモンの角間崎孝洋・あみプレミアム・アウトレット副支配人は、「クルマでの来店客にはたいへん好評だが、ドライバーからは太陽光パネルがよく見えないこともあり、駐車場が太陽光発電所になっていると知る人は少ない。再生可能エネルギーの活用を、いかにアピールしていくかも課題」と話す。

 美観に配慮して、太陽光パネルの裏面を屋根材で覆ったことで、配線や接続端子がまったく見えないことも、「太陽光発電」と気づきにくくしている(図4)。

 同社では、フードコートの向かいにあるインフォメーションセンター内で、「PVカーポート」を上から俯瞰した写真や、発電電力量、CO2削減量などをディスプレーに表示するなど、広報に工夫しているが、気づかない人も多いという(図5)。