全国平均に負けない発電量

 エーシーは、東北や北海道で再生可能エネルギー事業を展開するベンチャー企業。「ハイブリッド発電所米沢」の事業会社には、エーシーのほか、地元企業2社が出資した。真空製膜装置部品の洗浄再生を手掛けるミクロンメタル(米沢市)と、廃ガラスびん・蛍光管・乾電池のリサイクルなど手掛けるウェステック山形(山形県高畠町)だ。

 大友社長は、「雪の多い米沢でも、太陽光発電は十分に成り立つ」と言う。2015年度の年間発電量は約231万kWhで、予想の199万kWhよりも16%上振れしている。設備利用率は14%を超えており、全国の平均的な数値に比べ遜色ない水準となっている。

 「夜中にパネルに積もった雪は、翌朝、雪が止めば午前中にほとんど落ちる。雪によるロスは、思ったほどない。むしろ一面の積雪で日光が反射し発電量は増える。年間を通じて相対的に気温が低いので、夏場でもそれほど発電効率が落ちない効果もあり、1年間で見ると発電量は全国平均に負けない」(大友社長)。

 除雪作業は、かなりの大雪の年でも、想定した一冬1~2回で済んでいるものの、サイトまで重機を移動させるのに手間取ったことから、今冬までに、大型ホイールローダーをリースで調達し、サイト内に常に待機させることにしたという(図3)。

図3●一冬に1~2回、重機で雪の山を除雪する(出所:エーシー)
図3●一冬に1~2回、重機で雪の山を除雪する(出所:エーシー)
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