サンパワー製パネル、TMEIC製PCSを採用

 諏訪のメガソーラーのEPCサービスは、JFEプラントエンジ(東京都台東区)が担当した。ソネディックス・ジャパンでは、国内の太陽光発電所における実績と評判を元に選んだとしている。

 活用した土地は、起伏があり、比較的狭いフェアウェイをもつゴルフコースだった場所だった。基礎や架台は、EPCサービスのJFEプラントエンジが、実際の設置を担当した大成建設と共に選んだ。鋼鉄製の杭基礎と架台を採用した(図5)。

図5●鋼鉄製の杭基礎と架台
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図5●鋼鉄製の杭基礎と架台
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図5●鋼鉄製の杭基礎と架台
起伏などに考慮した(出所:日経BP)

 太陽光パネルは、米サンパワー製の単結晶シリコン型を採用した。出力327W/枚を14万3080枚並べた(図6)。

図6●サンパワー製の単結晶シリコン型パネル
図6●サンパワー製の単結晶シリコン型パネル
出力327W/枚を14万3080枚並べた(出所:日経BP)
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 変換効率が高く、かつミスマッチによる損失が少ない利点があるとし、今回のようにフェアウェイ沿いに木が並んでいる状況で、影の影響が比較的多い環境において、設置面積あたりの事業性を高めることを狙った。

 パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した(図7)。出力1.667MW・直流入力1000V対応機を22台設置した。製品の性能や実績、丈夫さ、全国各地にサービスセンターを配置しているといった点に魅力があり、これまでも多くのプロジェクトで採用しているという。

図7●東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製のPCS
図7●東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製のPCS
出力1.667MW・直流入力1000V対応機。屋外設置用の筐体(エンクロージャー)が不要な機種(出所:日経BP)
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 ソネディックス・ジャパンでは、太陽光パネルやPCSといった発電設備については、ティア1と称される地位にある、グローバルに展開するメーカーによる、高品質かつ価格競争力のある設備を採用しているとする。

 こうした理由から、PCSではTMEIC製、太陽光パネルではサンパワー製のほか、ハンファQセルズ製をそれぞれ多くのプロジェクトで採用している。遠隔監視システムについては、ドイツskytron energy製を採用している(北杜市のメガソーラーにおける採用例)。

 O&Mは、ファースト・ソーラー・ジャパン合同会社が担当している。社名の通り、大手太陽光パネルメーカーの日本法人で、自社でメガソーラーの開発や運営も手がけている。

 ソネディックス・ジャパンでは、O&M会社には、業務の品質の最適化や、費用のバランスのほか、幅広い予防保守業務を重視している。

 発電設備ごとの想定寿命を確実に満たすか、それ以上の長期間使用しながら、性能に関する不具合が生じた場合や、潜在的な機器の故障を把握し、スムーズに修正しながら運用しているとする。O&M会社との契約には、修繕やメンテナンスを標準業務とするほか、高水準なパフォーマンスを維持する目的の稼働保証を含むとしている。

 諏訪市のメガソーラーは、豪雪地には立地していないものの、冬季には雪が積もる(図8)。そこで、敷地内の通路、PCSの基礎などを除雪し、日々の点検を安全に実施できるようにするという。

図8●積雪量を把握するための計測用ポール
図8●積雪量を把握するための計測用ポール
通路やPCSの基礎などは除雪する予定(出所:日経BP)
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●設備の概要
名称長野諏訪ゴルフメガソーラー発電所
所在地住所長野県諏訪市豊田
敷地面積約127ha
土地所有者地元の多数の地権者
太陽光パネル容量約46.8MW
パワーコンディショナー(PCS)容量非公開
年間発電量5万7000MWh(一般家庭約1万4250世帯分の消費電力に相当)
発電事業者SUN・SUWA合同会社
EPC(設計・調達・施工)サービスJFEプラントエンジ(東京都台東区)
O&M(運用・保守)ファースト・ソーラー・ジャパン合同会社
太陽光パネルサンパワー製(単結晶シリコン型、327W/枚、14万3080枚)
PCS東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(出力1.667MW・直流入力1000V対応機、22台)
遠隔監視システムskytron energy製(ストリング監視)
売電開始日2017年12月20日
固定価格買取制度(FIT)の認定上の買取価格非公開
売電先中部電力