韓国、タイ、香港から視察相次ぐ

 運転開始から約1年が過ぎ、「日本最長メガソーラー」には、海外からの取材や視察が相次いでいる。今年6月には韓国の民放テレビ局から取材を受け、番組で紹介された。夏には、タイや香港からも視察団を受け入れた。タイからは技術系高校から約40人の生徒と先生が訪れ、SGET社員からの解説を聞きながら、バスで発電施設を回った。

 「日本最長メガソーラー」への視察が多いのは、空の玄関と都内を結ぶアクセス線からよく見え、線路沿いの遊休地をうまく活用したことに対し、海外の人々からも好感を持たれているからだ。加えて、当然ながら線路わきに並ぶ沢山のパネルは、海外から来た人だけでなく、地域に住む人々こそ毎日のように目にすることになる。

 固定価格買取制度(FIT)がスタートして以降、10MWを超えるような巨大なメガソーラーが日本各地に建設されているが、海岸沿いの工業地域や山間のゴルフ場跡地など、目に付きにくい立地にあることが多い。「千葉ニュータウンメガソーラー発電所」は、「最長」であるとともに、鉄道の乗客と沿線の住民など、日々膨大な人々が目にする「最も人に見られるメガソーラー」でもある(図2)。

図2●「SGET千葉ニュータウンメガソーラー発電所」
図2●「SGET千葉ニュータウンメガソーラー発電所」
(出所:スパークス・グループ)
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 スパークス・グループの阿部修平社長は、「広大な土地に大量の太陽光パネルを並べると、地域の風景が変わってしまう。地域社会がこうした新しい施設を受け入れてくれたことへの恩返しから、再エネの意義や将来像をしっかりと伝えたい」と言う。

 特に「地域の子供たちは、20年間、メガソーラーのある風景を見続けながら、大人になっていく。こうした子供たちが、『太陽光発電所のある町』として誇れるようになって欲しい」との思いから、環境学習の機会を提案している。

 とりわけ「千葉ニュータウンメガソーラー発電所」は、市民が日々目にする新たな日常風景になった。こうした背景から、今年10月11日にSGETは、印西市立木刈小学校で「SPARXこどもエネルギーサミット」を開催した。これは小学5年生向けの環境学習だが、総合学習の時間に発電事業者が再エネについて説明する、よくある出張授業ではない。5年生全員の約100人を対象に丸1日かけて実施する大掛かりなイベントだ。