クイズ形式でオモシロ発電
社会(オモシロエネルギー)の時間には、「パタパタハツデン」と世界各地の「オモシロエネルギー」に関するクイズを組み合わせた。
小学生たちの前に大きなディスプレーがあり、そこに「オモシロエネエギー」の画像が映し出される。それを見て、それが何のエネルギーを利用しているのかを当てる。答えを思いついた人は、目に前にある風車を団扇であおいで回す。風車がよく回ると、内蔵の発電機が電気を生み出して、電球が点灯する。いち早く点灯させた人が回答できる。
例えば、画面に途上国の子供たちがサッカーを楽しんでいる様子が写される――・。「この写真では、どうやって発電しているのでしょうか」――。みな一斉に団扇で風車をあおぎ始め、最初に点灯した人が指名され、「サッカーボールを蹴ることで発電する」。「正解!」。
サッカーボールの中には振り子のような発電装置と蓄電装置が備わっており、ボールを蹴ると電気が蓄えられるという。こうした「面白発電」が次々と紹介される(図10)。
美術の「ハツデンアート」では、市販されている手回し充電式の懐中電灯を使って、ライトペインティング作品を創作した。ライトペインティングとは、暗闇の中で光を動かして、その軌跡を写真に収めるもの。カメラのシャッター速度を遅くし、その前で光源を移動させつつ撮影することで、1枚の画像に光の残像が線になって記録される。
このコーナーは体育館の舞台に暗幕を下して、暗くした中に設けた。子供たちはまず、懐中電灯の充電レバーを回して十分に充電した。次に暗闇の中でカメラを前に、ライトを点灯させ、思い思いの形で描いた(図11)。