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月に1回以上の頻度で点検

 2012年7月の固定価格買取制度(FIT)の施行後、すぐに設備認定を取得して着工、同年11月には売電を開始した。稼働してからほぼ5年が経過している。

 約5年間の稼働中、想像していたよりも、大きな問題はなく順調という。

 チョープロでは、FITによる買取期間の終了後も、地域に根付いた電源として、発電事業を継続していくことを想定している。発電設備はおおむね、それぞれの製品寿命を超えて、30年間程度は使い続けられるのではないかと期待している。

 一方で、太陽光発電所は、多くの設備が野外で野ざらしになっているという性質上、理想的な条件で設計・施工された場合でも、長期にわたる運用で、設備が損傷したり飛散したりする可能性はゼロではないと考えている。

 そこで、予防保全の考え方から、日常点検を頻繁に行うことで、発電設備の不具合の兆候をできるだけ早く発見し、対処することを徹底している。

 低圧案件を含めたすべての太陽光発電所を、最低でも1カ月に1回は巡視し、目視だけでなく電気的な点検を続けている。

 O&M(運営・保守)は、自社で手掛けている。電気主任技術者も、離島など一部の発電所で九州電気保安協会に委託している以外は、資格を持つ自社の社員を充てている。

 第2種の電気主任技術者の資格を持つ社員も複数いることから、ソーラーフロンティアとの合弁による長崎空港隣接地の出力約30MWの電気保安管理業務は、チョープロが担っている。

 O&Mのうち、雑草の除草については、基本的に発電所の近隣の団体などに委託している。地域への経済的な貢献が理由である。

 電気的なトラブルは、他の発電所で一度、起きただけという。近隣に落雷した影響で、太陽光発電所のケーブルがショートして焦げた。

 また、カラスによる石落としなどが原因で、太陽光パネルのカバーガラスが割れることがある。これらは発見次第、保険を適用してすぐに交換している。

太陽光パネル間の電線の固定具が劣化で割れる

 不具合には至っていないものの、補修などを施したものもある。例えば、太陽光パネル間を結ぶ電線を架台に固定する部材が、予想よりも劣化したため、2017年春から夏にかけて交換した(図2)。

図2●パネル間の電線の固定具を修繕
図2●パネル間の電線の固定具を修繕
樹脂製の結束バンドが劣化して割れたため、金属のバインド線に変更した。割れた樹脂部材が残っているのも見える(出所:日経BP)
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 「SOL de 平戸 下中野」では、この固定部材として樹脂製の結束バンドを使っている。国内の太陽光発電所で、広く使われているものである。

 樹脂部材は、日射や水分によって劣化する。この劣化が進み、2017年に入り、結束バンドが割れる箇所が出てきた。電線が架台に固定されなくなり、垂れ下がってくる。

 それ自体は、直ちに発電に影響しない。しかし、この状態のまま台風などによる強風にさらされた場合、電線が風で大きく揺れ、太陽光パネルの裏面が繰り返し叩かれるような状況になれば、バックシートなどの損傷にもつながりかねないと考えた。

 そこで、より長期的に強固に固定できる手法を検討した。樹脂製の結束バンドが切れた部分から順に、金属によるバインド線で固定し直した。

 また、PCSや昇圧変圧器(キュービクル)の下部に設けられた吸気口に、鉄板やメッシュを追加した(図3)。蛇などの小動物の侵入を防ぐためである。小動物が入り込むと、内部で感電し、PCSやキュービクルがショートする恐れがある。

図3●昇圧変圧器の下部に追加したメッシュ
図3●昇圧変圧器の下部に追加したメッシュ
コンクリート基礎との間に見える(出所:日経BP)
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