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発電量は好調

 「SOL de 平戸 下中野」では、稼働後、約5年間の発電量は好調に推移しているという。

 月毎の発電量に凸凹はあるものの、年間を通してみると、どの年も予想発電量に比べて、同じようなレベルで上振れしている。年間約107万kWhの予想発電量に対して、どの年も120万kWhを超え、予想を14%以上も超える発電量が続いてきた。

 これまで最も発電量の高かった年は、稼働してすぐの2013年だった。この年は、夏に雨の日が例年よりも少なかったことから、日射時間・量が多くなり、年間予想発電量に対して、「相当に高い値を叩き出した」と言う。

 翌年以降も、総じて年間予想発電量を上回る発電実績が続いている。

 この好調の一因として、ソーラーフロンティア製の初期の太陽光パネルを採用していることも関係しているのではないかと見ている。

 「SOL de 平戸 下中野」に設置されているパネルは、出力130W/枚の製品となっている。ただ、実際には工場出荷時の1枚当たりの出力は「130W以上、140W以下」になっており、パネルによっては最大で139.9Wと仕様より10W近く高いものもあるという。

 この製品以降のソーラーフロンティア製パネルは、1枚当たりの出力を140Wから、5W刻みで高めたものが製品化されるようになった。

 その場合、例えば、140W/枚の製品であれば、工場出荷時の出力は1枚当たり「140W以上、145W以下」となり、仕様に対する工場出荷時の出力の高さが最大でも5W以下となる。130W/枚の製品のように、仕様に対して工場出荷時の出力が10W近く高いことはない。

パネル表面が玉虫色に

 太陽光パネルの経年劣化は、それほど感じていないという。事業計画では、パネルの劣化によって、年0.5%ずつ発電量が低下していくことを織り込んでいる。ただし、これまで約5年間の発電量の推移からも、劣化の兆候は見えていないとしている。

 発電を開始して時間が経ち、ソーラーフロンティア製の太陽光パネルの一部に、変色するものが出てきた(図7)。

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図7●玉虫色に変色したパネルも
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図7●玉虫色に変色したパネルも
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図7●玉虫色に変色したパネルも
上の画像の白く見える部分。性能には影響がないという(出所:日経BP)

 パネルの表面が、光線によって青や紫、緑、黄色、赤などに見える玉虫色に変化した。一方で、まったく変化しないパネルもある。表面が変化しても、発電量の極端な低下などは見られない。

 他の発電所でも見られている現象で、ソーラーフロンティアによると、同社製パネルでは時折、発電を開始してから一定期間を過ぎると、「オーロラ状の模様」や、「虹色の模様」が表面に出てくることがあるという。

 品質に影響しない外観上の変化で、同社が提供している20年間の出力保証の基準としている範囲以下に、出力が低下することはないとしている。

 また、PCSは、稼働7年目に大規模な修繕を予定している。6年目となる2018年中に、PCSの状態を検証し、計画に盛り込んでいる修繕のうち、実際にどの程度が必要なのかを決めていくことになるという。

 このほか、電線の状態にも注意を払っている(図8)。被覆している樹脂が今後、どの程度、劣化していき、不具合につながる恐れが出てくるのかどうか、見極めていきたいとしている。

図8●パネル間の電線の状態に注意している
図8●パネル間の電線の状態に注意している
樹脂で被覆され、風雨や付着物の影響をどの程度受けるのか(出所:日経BP)
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