遠隔制御システムを整備、出力抑制も経験

 九州電力は、今年10月13日以降、九州本土で初めて太陽光設備に対して出力抑制(出力制御)を実施した。晴れの日の週末を中心に11月12日までに8回実施しており、事業用設備を輪番制で出力抑制の対象とし、2巡目に入ったことを明らかにしている(関連記事:九電、土日に太陽光の出力を抑制、見えてきた「出力制御率」九電の出力制御が2巡目に、旧ルールの高圧事業者の1割が不実施経産省、九電の出力抑制量の低減に向け4対策を公表)。

 大和エネルギーが九州本土で運営している10カ所の太陽光発電所も、すべてこの期間内に出力抑制を経験した。このうち2カ所は、2回目の出力抑制も巡ってきた。これまでに10カ所で合計12回の出力抑制を経験した。

 霧島妙見台のメガソーラーも、11月3日(土)に出力抑制の対象となった。

 具体的な手順は、まず出力抑制を実施する前日に、九電から翌日の9~16時の間、メガソーラーから高圧配電線への送電を止めることを指示する連絡が入った。

 大和エネルギーの太陽光発電所では、出力抑制に備えて、1年以上前となる2017年9月には、遠隔制御システムの運用を始めていた。遠隔監視・制御システムを通じて、PCSの稼働をオン・オフできる。この機能を使うことで、電気主任技術者が現地に出向いてPCSを手動で停止しなくても、出力抑制に対応できる。

 ただし、霧島妙見台のメガソーラーでは、初めての出力抑制だったため、前日の夕のうちに、確実にPCSを停止できているのかどうか、念のため現地でも確認した。

 電気主任技術者が点検作業のために現地に残っている間に九電からの連絡が入ったため、遠隔制御システムでPCSの稼働をオフにした後、電気主任技術者が現地で正しくオフになっていることを確認してから帰宅した。

●発電所の概要
発電所名DREAM Solar 霧島妙見台
所在地鹿児島県霧島市牧園町下中津川霧島妙見台
(温泉付き森林住宅地「ロイヤルシティ霧島妙見台」の隣接地)
開発面積約11ha
太陽光発電設備の敷地面積約3ha
太陽光パネル出力約1.887MW
パワーコンディショナー(PCS)出力1.750MW
年間予想発電量約184万6937kWh(一般家庭約417世帯の消費電力に相当)
発電事業者大和エネルギー(大阪市阿倍野区)
土地所有者大和ハウス工業
設計・調達・施工大和エネルギー
電気設備の施工日鉄住金テックスエンジ
O&M(運用・保守)大和エネルギー
太陽光パネルシャープ製
(多結晶シリコン型、出力245W/枚品・7700枚)
PCS東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
(出力500kW機・3台、出力250kW機・1台)
基礎大和ランテック(大阪市中央区)
(大和ハウス工業グループの鋼管杭工法「D-TEC PILE」)
架台伸明(大阪府八尾市)
着工2014年1月10日
稼働2014年6月30日
固定価格買取制度(FIT)上の売電価格40円/kWh(税抜き)
売電先九州電力