また、12月中旬~3月の積雪期には、当初はパネル上から除雪しない方針だったが、雪が緩んできた段階で、パネル上から除雪する運用に変えた(図7)。
パネル上から除雪しない方針だったのは、除雪作業に伴うマイクロクラックの発生など損傷のリスクを考慮したためだった。しかし、積雪した翌日の天候次第では、10時ころには、パネル上の雪が温まって緩み始めることがわかった。緩んでいれば、パネルの損傷のリスクは抑えられると判断し、パネルへのストレスを最小化する方法を編み出し、除雪することにした。
除雪したストリングごとに、すぐに発電が回復する。2015年2月の例では、積雪後の売電額が1日約2万4000円に落ち込んだ後、この方法で除雪した翌日には、約21万8000円と効果が大きい。