自社の施工不良も発見

 低圧連系の太陽光発電所に導入した例もある。岩手県の出力約50kWのサイトで、24枚で構成した9アレイ(太陽光パネルの架台に設置する単位)を、アレイごとに1台のPCSで制御している。出力規模が小さいために、コストが相対的に大きくなるものの、エプセムがEPCから受注していたために実現した案件だという。

 高圧連系する発電所と違い、接続箱がないため、発電量のデータは、ストリング単位ではなく、PCS単位で扱うことにした。このため、電流センサーなどハードウェアの追加は不要だった。通信は、安価な無線通信サービスを使った。データ送信量は、利用する無線通信サービスが定める1日の上限を下回る、1日110Mバイト以下に抑えた。

 画面に表示する地図状の見取り図の作成では、高圧連系の案件の場合、設計図面を基にするが、岩手県の低圧連系の案件では、ドローン(無人小型ヘリコプター)で上空から撮影した画像を使った。ドローンは、開発時の調査などに使う空撮画像の撮影用に購入した。

 最初に監視システムを導入したサイトは、エプセムがEPCサービスを受託した茨城県のメガソーラーだった。同システムを活用して最初に見つけた不具合は、施工の不良だったという。「通電試験の開始直後、監視システムの画面を見ると、真っ青に表示され、まったく発電していないパネルが複数あった。調べてみると、外観上は接続されているように見えていたが、パネル間の接続ケーブルのコネクター内部で正確に接続していないパネルがあり、正しく接続し直した」(東社長)。