将来はメガソーラーで水素製造も

 MSMは、メガソーラー事業を核に、エネルギーやリサイクル事業への展開を目指しており、それが徐々に、目に見える形になり始めている。

 おいらせ町に完成した水素ステーションは、燃料電池車(FCV)に水素を充てんする施設で、ホンダと岩谷産業が共同開発した「スマート水素ステーション(SHS)」を採用した。北東北で固定型の水素ステーションを開設したのは初めてとなる。

 総事業費は約2億円。環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」に採択され、1億2000万円の交付を受けた。

 SHSは、1日に1.5kgの水素を製造し、19kgの水素を貯蔵できる能力がある。FCVには35MPaで充てんする。敷地内には、出力30kWの太陽光パネルと同出力のLiイオン蓄電池を併設しており、太陽光の発電電力で水を電気分解して水素を製造する。

 太陽光パネルと蓄電池はリユース(再使用)品を採用した。太陽光パネルは北海道で被災して撤去された独ソーラーワールド製、Liイオン電池は東芝製のLiイオン電池「SCiB」の使用済み品をリユースした(図10)。

図10●東芝製Liイオン電池「SCiB」の使用済み品をリユース
図10●東芝製Liイオン電池「SCiB」の使用済み品をリユース
(出所:日経BP)
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 SHSの水素製造で排出される水の凍結を防ぐ空調システムには、積水化学北海道(北海道岩見沢市)が開発した地中熱利用の空調・換気システム「エスロン リブクール」を採用した。地中1~3mに熱交換パイプを埋設し、熱源とすることで省エネ性を高めた(図11)。

図11●積水化学北海道が開発した地中熱利用の空調・換気システムを採用
図11●積水化学北海道が開発した地中熱利用の空調・換気システムを採用
(出所:日経BP)
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