しかし、屋根上の発電設備では、屋根と太陽光パネルとの隙間がほとんどなく、裏面から点検することが難しい。理想的には、パネルを1枚ずつ取り外しながら確認することだが、手間とコストがかかり、それに見合う対価を得るのが難しい。
今回、原因を究明できたのも、O&Mを一定以上のレベルで提供する企業として、「一種の意地によるところが大きかった」としている。
実際には、原因が究明できていないだけで、今回の例と同様、太陽光パネルを屋根に設置する際、誤って金具にケーブルを挟み込んだままボルトを締め、断線や絶縁不良につながっている例も多いのではないかと、エネテクでは予想している。
さらに、屋根上の太陽光発電所では、ストリング内でアーク(火花)が飛ぶ事故も各地で起きている。この原因となっていることも考えられるという。