広範囲な停電からの再連系に課題も

 積雪の影響で、送電線が広範囲に停電し、連系している太陽光発電所の発電も停止することもある。2015年3月に長野県で起きた停電がそうしたケースだ。北信地域を中心に29市町村の38万戸・事業所という、県内の半分に相当する規模で停電した。

 一定の地域において、集中的に発電が停止したことから、高圧配電線に連系する太陽光発電所の電気保安管理業務を多く請け負っている中部電気保安協会では、当該地域を管轄する営業所の職員を集中して太陽光発電所の再連系に当たり、早期の復旧に努めたとしている。

 送電網側の原因による停止のため、送電網側で停電が解消された後は、太陽光発電所と自動で再連系されることが理想的である。しかし、現在は、電力会社と連絡を取り、許可を得た後、手動で再連系することになる。

 手動で再連系するための作業は、どの太陽光発電所でもほぼ変わらない。同時に生じた停電による稼働停止後の再連系は、効率的に移動しながら対応できれば望ましいものの、連系する系統における技術的要件が満たさない場合、例えば、常時連系している配電線と異なる配電線への連系では、その場で再連系できず、再度出向くこととなる。

 こうした中での再連系となるため、2015年3月の長野県における積雪による広範囲の停電後には、顧客の太陽光発電設備を復旧する時間や順番の調整に苦労したという(図3)。

図3●積雪中の点検や復旧の作業には苦労も
図3●積雪中の点検や復旧の作業には苦労も
北海道岩見沢市にある発電所の北海道電気保安協会による定期点検時(出所:日経BP)
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