地絡の原因は解明中
そもそも、なぜ交流側のケーブルに地絡が起きたのかについては、「現在、外部の専門家に要請して、原因の分析を進めている」(山本社長)としている。
「鉾田太陽光発電所」は、MAETEL CONSTRUCTION JAPANがEPC(設計・調達・施工)サービスを担当し、2017年7月に商用運転を開始した。太陽光パネルは中国・Jinko Solar製を8万1288枚、PCSはスイス・ABB製の定格出力1MW機を20台設置した。稼働合後のO&M(運営・保守)もMAETEL CONSTRUCTION JAPANが担当する。
敷地面積は合計28万1930m2で、緩やかな起伏を残したまま、太陽光パネルを地なりに並べた。信号のある二車線道路や小道を挟んで複数の区画に分かれており、1つのコンテナ型筐体に1MW機を2台収納して、約2MW分のエリアごと10カ所に分散配置した(図3)。
連系変電設備は、サイト南端にあり、PCSでパネルからの直流を交流に変換後、22kVに昇圧し、地下埋設ケーブルを通じて、変電所に送電している(図4)。区画が公道をまたいでいるため、所々に道路のアスファルトを剥がして地下埋設した後が残っている(図5)。