突端のような形状の場所の敷地内には、ソーラーフロンティア製のパネルが並んでいる。その東側もソーラーフロンティア製パネルの場所となっている。
この周辺では、流木や農作物による被害が大きかったという。一方、浸水や水没による被害は、比較的、少なかった。
その西隣にインリー製のパネルが配置されている。こちらは、フェンス沿いを中心とする一部の場所において、流木や農作物による被害が大きかったものの、それ以外の場所では、浸水や水没による被害の方が深刻だったという。
メガソーラーの敷地内に流れ込み、さらに敷地の西側に向かって拡大した氾濫流は、札内川との合流地点に近い場所の堤防にぶつかった。泥水は、堤防を陸地側から決壊させる力を働かせつつ、堤防に跳ね返されて逃げ場がなくなり、付近に溜まっていった。
この泥水の「溜まり場」に近かったのが、インリー製の太陽光パネルが並んでいる発電所だった。このために、浸水や水没による被害が大きくなった(図11)。