約1万枚のパネルを交換

 太陽光パネルは結局、ほぼすべてが新品と交換することになった。約1万枚の交換となった。

 各パネルメーカーに相談したところ、どのメーカーの製品も、水害の被災後にそのまま使い続けると、メーカー保証の対象から外れることがわかったためだった。

 ティー・ワイは、自社グループで廃棄・リサイクル事業を手掛けている。被災した太陽光パネルは、自社グループで処理することも可能だった。しかし、今回は自社の経営資源をできるだけ早く復旧させることに優先して使い、太陽光パネルのリユース(再使用)・リサイクル(材料の再利用)で定評のある外部の企業に処理を委託した。

 太陽光パネルの交換に関して、経済産業省への届け出も必要となった。インリー製は、発電所の稼働から約3年半が経過していたため、稼働当初に導入した太陽光パネルと同じ型式の販売が終わっており、同じ製品を購入できないためだった。

 インリー製は、従来の265W/枚から現行品の275W/枚に変わることになり、経産省に「変更認定」を申請した。

 他の設備では、PCSも、泥水が溜まっていった場所の近くに配置されていた(図12)。屋外設置用筐体の半分近い高さまで水没し、GSユアサ製、TMEIC製ともに交換することになった。

図12●PCSも交換となった
図12●PCSも交換となった
屋外用筺体の半分程度の高さまで浸水したという。復旧後の2017年8月2日に撮影(出所:日経BP)
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 昇圧変圧器(キュービクル)は、一部の部品交換のみで済んだ。また、接続箱はすべて交換、ケーブルは一部を交換した。

 基礎も一部を交換した。1.35MWのサイトでは杭タイプ、1MWのサイトではコンクリート二次製品を採用している。

 架台は、両サイトとも同じ鋼製で、積雪対策もあって頑強な仕様としていたため、多くを再使用できた。

 架台を再使用する前提で撤去・解体するため、その作業は丁寧に進める必要があった。ティー・ワイの場合、自社グループの建設会社が施工関連を担うため、こうした状況に対応しやすいとしている。