復旧に約半年、約5億円を要す

 メガソーラーの復旧には、まず流れこんできた流木や農作物、泥水を撤去する必要があった(図13)。河川の緊急復旧工事が終わるのを待ち、被災から約半月後の2016年9月中旬に作業を開始した。

図13●架台に絡まったビート
図13●架台に絡まったビート
2016年9月6日に撮影(出所:日経BP)
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 復旧にあたり、ティー・ワイでは、地方自治体などに対して、敷地外から流れ込んできた流木や農作物、泥などの撤去に関しては、補償を受けられないか相談した。

 損害保険が適用されるのは、メガソーラーの敷地内の設備の交換に対するものとなる。外部から流入してきたものの撤去などは対象外で、そもそも自社の責任範囲外であり、かつ、堤防の決壊に起因するもののため、補償してもらいたいと考えた。

 しかし、これらの撤去費用は、補償されないこととなった。撤去した後の廃棄についても、公設の廃棄物置き場を活用できたのは、農作物のみだった。

 ティー・ワイでは、「外部から流れ込んできた流木などの撤去に関しては、補償や処理のための置き場を提供してもらいたかった。メガソーラーが流木などを堰き止めたことで、本来は下流により多く流れ、増大したかもしれない被害を防いだ面もあるだろう。すべては無理としても、せめて河川敷に生えていて流れた木だけでも、起因となる堤防の決壊が起きた戸蔦別川を管理する北海道に、撤去や補償をしてもらいたかったが、かなわなかった」と訴える。