この後、エネテクは、この太陽光発電所の点検や調査を受託することになった。同社が調べた結果、この太陽光発電所には、さまざまなトラブルが起きていた。いずれも設計や施工の段階で問題があったために生じたと見られる不具合だった。

 設計や施工に多くの問題がある太陽光発電所では、同時に複数のトラブルが顕在化することも多く、この太陽光発電所は、その中でも「トラブルの見本市のような状況だった」という。

 不適切な設計や施工によって、発電量が見込みより下回っているだけでなく、発電設備のトラブルも少なくない。PCSの爆発によって、発電事業を継続するために、当初は想定していない設備の入れ替えや工事のやり直しまで必要になった。

 たまたま隣接地には住宅や企業の施設などが立地していなかったものの、隣接していた場合には、爆風によって吹き飛ばされた発電設備が、隣接地で通行者を負傷させたり、住宅や施設、車両などを損壊させる危険性が高かった。

 こうした状況を招かないためにも、適切な設計や施工、運営の重要性を、改めて強く認識させられる例である。