現状は指針のない「外周を囲った注意喚起」

――例えば、どのような内容が盛り込まれるのでしょうか。

亀田 やはり感電を防ぐことが主な目的です。太陽光パネル同士の接続ケーブルが外れ、1枚ごとに電気的に切り離されていれば、感電の恐れは少なくなります。しかし、太陽光パネル同士が接続されたままの場合、高い電圧が生じています。不用意に近づいたり、触れたら感電しかねません。けがをしたり、最悪の場合、死に至ることさえあります。

 接続ケーブルを外す作業などに安全に取り組んでもらうための手順も、改めて示します。感電を防ぐための手袋や長靴を装着する、絶縁された工具を使う、太陽光パネルに遮光シートをかけて発電を止めて作業するといったことです。

 電機関連の専門家であれば、周知の内容です。このため、撤去は専門家に依頼すべきです。少なくとも、専門家以外の人が、素手で近づいて触るような事態を防ぎたいと考えています。

――鬼怒川の現地では、低圧、高圧のいずれの太陽光発電所ともに、外周を囲っていたフェンスは倒れ、土の中に埋まって境界が見えない場所があるなど、誰でも出入りできる状態になっていました。まず、周囲を囲うか、入らないように注意を促す表示が必要に感じました。こうした措置に関して、ガイドラインなどはあるのでしょうか。

亀田 明確なガイドラインはありませんが、その責任は所有者にあります。われわれが重要だと考えたのは、地域の住民など一般の人が不用意に近づかないでください、触らないでください、専門家に処置してもらってください、という注意を周知して、感電に対するリスクを減らすことです。

 これとは別に、そもそも低圧の太陽光発電所の中には、外周を塀や柵で囲っていない場合もあります。高圧の太陽光発電所のように、設置が義務付けられていないからです。

 このため、以前から、低圧の太陽光発電所に対しては、塀や柵を設置したり、電気設備を含む設備であることを明示してほしいと、要求しています。

 低圧の地上設置型は、規制や義務が最も手薄な太陽光発電所となっていますので、注意喚起にも力を入れています。