「環境に悪影響を与える太陽光発電」にならないように

――低圧の地上設置型では、個人が事業者の場合も少なくありません。日曜大工の感覚で設置しているような太陽光発電システムを目にする機会も多くあります。

亀田 DIY(Do It Yourself)で取り組むこと自体は、否定しません。その場合、太陽光発電システムを簡単なものとして捉えず、配慮すべきことなどを勉強して欲しいと願っています。

 知識を深めることなく、安易に設置すると、「太陽光発電で環境に貢献している」つもりが、強風で設備が飛ばされ、近隣の器物を損壊したり、人を負傷させたりといった災いを招き、「環境に悪影響を与える太陽光発電」となりかねません。

――経済産業省は9月末の「再生可能エネルギー導入促進関連制度改革小委員会」の会合で、稼働中の太陽光発電システムを20年以上使えるよう、自動車の車検制度のような仕組みを検討していると報告しました。JPEAでも、内容の検討を進めているのでしょうか。

亀田 委員会を立ち上げて、どのような制度や仕組みが、長期にわたって太陽光発電システムを安定運転させるのに寄与するのか、検討しています。

 車検のような仕組みも、効果的な一つの方法かもしれません。どこを、どのようにチェックするのが、長期の安定稼働に最も効果的なのでしょうか。台風や強風の影響で、太陽光発電システムが飛散した例などを考慮すると、設置後の点検よりも、設計や施工の段階における確認が有効でしょう。

JPEAの亀田事務局長
JPEAの亀田事務局長
(撮影:日経BP)

 われわれが検討しているのは、自主基準や自主ルールですが、場合によっては、政府に提案することも考えていきます。

 最終的には、良質な太陽光発電システムを設置することが、発電事業者にとっても得だという方向を目指していきたいと考えています。規制する方向ではなく、誘導していくようなイメージです。