経済産業省は、こうした冬季雷の落雷対策を、風力発電設備の技術基準に加えた。具体的には、技術基準の解釈を2015年に改正し、冬季雷への対策を盛り込んだ(図3)。

図3●冬季雷への対策を求める地域
図3●冬季雷への対策を求める地域
落雷時の電荷量600クーロン以上を想定して設計する地域に指定(出所:経済産業省)
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 冬季雷が予期される地域(図3の太線で囲まれた「A地域」)では、風車への雷撃時の電荷量を「600クーロン以上」に想定して設計するほか、雷撃時にブレード(羽根)を保護する効果が高いレセプターと呼ばれる部材を取り付け、電流を大地に流すための引き下げ導体を取り付けることを求めた。

 また、風車に雷が直撃した場合、ただちに風車の稼働を停止できるような非常停止装置を取り付けることも求めている。

 稼働を停止するためには、風車への落雷を検出できなければならない。そこで、雷が直撃したことを検知するためのセンサーが開発され、こうした地域の風車に取り付けられている。