盛り土による地盤上の架台が崩壊

 調査によると具体的な被害状況は、以下になる。地上設置型の太陽光発電システムの約600枚の太陽光パネルが飛散した。現場検証から計算したところ、総発電量約240kWのうち、153kWが被害を受けていた。施主からの情報では、システム完成後、約1カ月で被害を受けたという。

 太陽光発電システムの仕様は、以下になる。架台とアレイは、パネル縦置き10段で、流れ方向の長さは16m。設置角は12~15度だった。架台の高さは、低部(水下側)で地面から50cm、最高部(水上側)で地面から4m30cmにも達する。奥地建産では、「10段縦置きは業界でも異例ではないか。施主自らが独自に設計して、施工したようだ」という。

 太陽光パネルは、中国メーカーのulica solar社製。架台は単管パイプ(直径48.6mm×厚さ2.4mm:JIS規格品)を使用し、支柱ピッチ(杭と杭の間隔)は、段方向、列方向とも3.1mにしていた。注目すべき点は、パネルの単管架台への固定には、ネジ止めでなく、「勘合式(引っ掛け)」を使っていたこと。「勘合式だと、架台単管のピッチがずれるとパネルが外れる」(奥地建産)ため、強風で架台が歪むとパネルが外れやすくなる(図5)。

図5●太陽光パネルは勘合式の部品で固定していた
図5●太陽光パネルは勘合式の部品で固定していた
(出所:日経BP)
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