杭基礎と金属製架台の基本を逸脱

 架台は、アルミニウム合金製とみられる。アルミニウム合金は、鉄に比べると軽量で扱いやすい上、安価という魅力がある。ただし、鉄に比べて耐荷重性などが劣るため、架台に利用する場合、構造の工夫などで補い、信頼性を高める必要がある。

 架台は、2本の杭基礎の上に支柱を据え、この支柱の上に、東西と南北方向のレールを取り付け、太陽光パネルを固定している(図7)。北側の杭と支柱の接合部から、南側の支柱とレールの接合部には、斜めに梁を結んでいる。

図7●南側の杭と支柱に対して、三角形状の安定した構造が施されていない
図7●南側の杭と支柱に対して、三角形状の安定した構造が施されていない
メガソーラー側。構造が不安定となり、引っ張り応力や圧縮応力に対して弱くなる恐れがある。9月12日午後に撮影(出所:日経BP)
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 この構造に問題があるように見えるという。杭基礎の上で、南北方向のレール、北側の支柱と、梁によって、三角形状の安定した構造を実現できているように見えるが、南側の杭と支柱に対しては、こうした三角形状の安定した構造が施されていないためである。

 アルミニウム合金に限らず、金属製の架台を杭基礎と組み合わせて使う場合、横方向や斜め方向の梁を使って、構造の耐荷重性や安定性を高めることが重要になる。

 こうした構造となっていない今回のメガソーラーのような場合、構造が不安定となり、引っ張り応力や圧縮応力に対して弱くなる恐れがある。

 似たような事例は、大手エンジニアリング会社が手がける基礎・架台でも見られると指摘している。