この回路は、開放電圧が300V以上あり、こうした場合の絶縁抵抗値の良好と不良をわける基準値として、「0.4MΩ以上」という値を定めている。

 この数値はクリアしていたものの、他の回路より大幅に低かったため、何らかの異常が生じていることが推察でき、より詳細に調査することにした。

 該当する直流回路を詳しく調べていくと、太陽光パネル間のケーブルとケーブルを結ぶコネクタに、穴が開いている場所を見つけた(図2)。この穴の開いていた部分が、絶縁抵抗値が低くなっていた原因となっていた。

図2●穴が開いていたコネクタ
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図2●穴が開いていたコネクタ
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図2●穴が開いていたコネクタ
(出所:エネテク)

 絶縁抵抗値が低い状態のまま発電を続けると、PCSなどの発電設備の損傷や、感電などの危険が高まる。

 穴が開いていたコネクタは、腐食した上、中に水が入っていた。

 架台に這わせるように配線されていたことが、水がより入りやすい原因となっていた(図3)。雨が降った際、雨水は太陽光パネルの表面や架台を伝うように流れ落ちる。こうした場所に這うように配線されていたことで、ケーブルやコネクタはより濡れやすくなる。

図3●ケーブルの敷設にも問題
図3●ケーブルの敷設にも問題
(出所:エネテク)
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 コネクタに穴が開いただけでなく、こうした状態に敷設されていたことが、水が入りやすくなる遠因になっていたと推察された。