――2017年以降、数十MW規模の大規模なメガソーラーの稼働が相次いでいます。O&M(運用・保守)における効率化や特徴について教えて下さい。

 O&Mは、完全子会社のカナディアン・ソ-ラーO&Mジャパンで手がけています。大規模な発電所になるほど敷地が広く、作業も膨大になるために、主に三つの作業、具体的には、雑草の草刈り、太陽光パネルの洗浄、PCSの点検に関して、作業の効率化が重要になってきます。

――パネル洗浄の費用対効果に関しては、賛否があります。カナディアン・ソ-ラーO&Mジャパンでは、洗浄する方針ですか。

 基本的に、どの発電所でも年に1回か2回、その発電所ごとの状況によって回数は異なりますが、パネル表面を洗浄しています。

 日本では雨が多く、パネルに土埃などがたまったとしても、雨水でほぼ落ちるのは確かです。しかし、傾けたパネルの低部側では、アルミフレームの段差で雨水の流れが妨げられので、フレームの縁付近に汚れが残りやすくなっています。

 この汚れを落とすとともに、鳥のフンをしっかり除去する狙いがあります。

 太陽光パネルの表面を洗浄することで、パネルの能力を仕様通りに引き出し、洗浄に要するコストを差し引いても、より事業性の高い発電所として運営できています。

 日本以外の地域では、例えば、もっと乾いた地域、米国のネバダ州や中東などの発電所の場合、雨が少ないために、日本のように土埃が雨水で流れ落ちることが期待できません。このため、もっと頻繁に太陽光パネルの表面を洗浄しています。

――日本の太陽光パネルメーカーの中には、高圧洗浄機を使った洗浄を保証の対象外とする場合があると聞きます。

 そこは、われわれのO&Mの強みの一つかもしれません。状況に応じて、どのような洗浄方法が最適で、かつ、太陽光パネルを傷めないかを見極めて、適切な方法による洗浄を実現しています。

 太陽光パネルメーカーであり、発電所の開発や保守も手掛ける企業グループならではの知見が生かせる部分の一つです。