シート施工では前処理が重要
――防草シートに空いた小さな穴から、雑草が出てきてしまうケースも見かけます。
佐治 実は、防草シートの利用では、素材とともに施工方法がたいへん重要です。シートはピンで留めますが、その穴から草が出てきてしまうことが多く、最近ではほとんどの施工事業者は、ピン穴にワッシャーを被せて止めたり、ピンの上からテープを張ったりして、穴を塞いでいます。
シートとシートの間は、10cm程度の重ね合せ部分を設けますが、クズなどツル性植物は、10cmでも侵入してしまうので、接着剤やテープで隙間をなくす方が確かです。
そもそも施工前における地表面の処理が、施工後の防草効果の持続性に大きく影響します。大きな石を取り除いて、平らにしておくことが前提です。石は「シート破れ」の原因になります。また、すでに雑草が繁茂している場合、除草剤で土壌処理しておく方がよいでしょう。
周辺に竹林のある場合、竹の地下茎が侵入しないように、竹の生えている隣地との境界面に防草シートを縦に施工しておくケースもあります(図9)。
伊藤(操) 防草シートの下は、温度と湿度が高く、植物にとって絶好の生育環境になっています。あとは日光さえあれば、急激に成長します。一度、穴が開いて日が入り、そこから上に伸び始めると、周囲に競合する植物がまったくないので、あっという間に巨大化します。大きくなってしまうと根が張っているので、簡単に引き抜けません(図10、図11)。