非農耕地では厚めで緑が多い
――タイプによって、どんな使われ方になりますか。
佐治 一般的に道路や河川、鉄道線路の法面など非農耕地では、厚めで捲れにくく、効果の長く続くものが使われ、景観上、緑や茶色が好まれます(図5、図6)。また、あぜ道や農道、田畑の周辺など、農業に関連して個人で利用する場合、織布タイプで軽くて扱いやすく、歩行に適したものが選ばれます。色は黒が多くなります(図7、図8)。
一方、緑化のために植栽シートとして使われる場合、透水性があり、柔らかいものになります。施工後に徐々に分解する生分解性のある製品を使うこともあります。
また、2層構造など厚いものは、相対的に防草機能も高くなるため、単品で使われることが多くなります。一方、単層で薄いものは、上を採石で覆うなど、他のマルチ資材と組み合わせることが一般的です。
伊藤(幹) シートの上に採石や有機資材を敷くなど、組み合わせて使う場合、これまでの経験では、施工性が良く柔軟性の高い織布が多くなっています。網目があり、被せた資材が滑りにくいという安心感もあります。