EnergyTrendによると、中国の分散型太陽光発電所(太陽光貧困撲滅プロジェクトに関連する案件を含む)の設備容量は今年、22GWに達すると見込まれる。2017年の設備容量の合計は約48GWと見込まれ、また年末までの累積設備容量は125.42GWに達する見通し。

 中国の国家エネルギー局(NEA)は今年7月、第13次5カ年計画の下で設備容量の目標を改定し、2017~2020年の期間で合計86.5GWを割り当てた。

 この5カ年計画は主に地上設置型のメガソーラー(大規模太陽光発電所)を支援するものだが、太陽光貧困撲滅プロジェクトによる案件を含めて、分散型太陽光発電所も補助金や接続の優先権に関する恩恵を受けている。そのため、中国の分散型太陽光発電所の市場の見通しは明るく、2018~2020年の年間の需要は15GW台に達すると見込まれる。 2020年末までに、中国の累積設備容量は合計で約250GWになると予想される。

 EnergyTrendによる地域ごとの需要シェアのトップランキングでは、中国がトップの座を維持している(図2)。米国が次点で、今年の年間需要は12.5GWに達すると見込む。2017年の年間需要が約10GWと見込まれるインドが3位となる。日本は4位で、年間需要は6.8GW。これら上位4カ国で今年のグローバル需要の75%を占める。

図2●太陽光パネルの2016~2018年における地域ごとの需要
図2●太陽光パネルの2016~2018年における地域ごとの需要
(出所: EnergyTrend)
[画像のクリックで拡大表示]