輸入チップはFSC認証を活用

――メガソーラーの新規開発は、もはや打ち止めですか。

木南 メガソーラーからバイオマス、風力、地熱に開発の軸足を移したのは、ターゲットにしている10MW以上の大規模な太陽光プロジェクトを開発できる広い土地が、2013年末までになくなってしまったからです。

 正確に言うと、平坦で広い土地はまだ多く残っていますが、規制の問題でメガソーラーを建設できないのです。それは、耕作放棄地です。日本には、将来的に営農の見込みのない広大な「農地」が転用できずに放置されています。

 今後、規制緩和によって、こうした広大な遊休農地をメガソーラーに活用できれば、また、大規模な開発に乗り出すことも考えられます。

――FITによる売電が終わる20年後、メガソーラー事業を続けますか。その際、託送料を支払って電力卸市場の価格と競争できますか。

木南 FIT終了後も売電事業を継続する前提で進めています。場合によっては、最新型の高出力パネルに張り替えて、発電量を増やすことも検討します。20年後にどんな形で電気を販売していくかはまだ見えませんが、レノバのメガソーラーは関東圏にあるものも多く、電力の販売には有利です。

 「脱炭素化」の流れの中で、企業の中には再エネを直接購入する動きも出てくるでしょう。欧州では、再エネ100%で電車を走らせている鉄道会社があるなど、「利用」側の意識や手法も進んでいます。いずれ日本でもそのような時代が来るのではないでしょうか。

――バイオマス発電に関しては、輸入した木質チップやPKS(パーム椰子殻)などの持続可能性が問われることになります。

木南 輸入バイオマスの持続可能性については、すでにその重要性を認識しています。生物多様性など地域社会への配慮に関しては、FSCなど国際的に定評のある森林認証制度を活用していくつもりです。アジアにはまだ認証制度が十分に広まっていませんが、日本政府も後押しすることで普及を促進してほしいと思います。