水没による被災、タイでも

――日本では、想定を超えた豪雨によって河川が氾濫し、太陽光発電所が被災する例が出てきました。タイも水害の多い地域があります。メガソーラーが被災する例などはあるのでしょうか。
サイアムチャイ社長 タイでも、河川の氾濫などによって水没・浸水する太陽光発電所が出てきています。太陽光パネル最低部から地面までの設置高を3~4mに上げて対策する発電所も出てきました。しかし、架台のコストが増すので、悩ましいところです。
BCPG社が運営している、アユタヤにある出力約38MWのメガソーラーも、水没する被害に遭いました。
発電設備を復旧する際に、パネルの設置高を上げる手法は採りませんでした。規模が大きく、コストの負担が大きすぎるためです。
その代わりに、敷地の周辺に高い壁を築いて対策することにしました。
実は、この当時、このアユタヤのメガソーラーのEPCサービスを担当していたタイSolartron社に在籍していましたので、水害に関する苦労は骨身に染みています。